しなの館
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所在地 | 湯沢市秋ノ宮字館ヶ沢 |
様式 | 山城 |
築城年代 | |
落城・廃城 | |
築城者 | |
主要城主 | |
遺構 | 曲輪 段郭 帯郭 腰郭 切岸 堀切 畝状竪堀 竪堀 横堀 土塁 |
おススメ度 |
<歴史・概要> 館は標高407m比高190mの山頂に位置する。主郭には太平山神社の小祠が祀られている。 西南から伸びる尾根筋鞍部に堀切を設けこれに連続する空堀と腰郭によって防御される13*17mの単郭である。 前面は約50m離れ6*30mの平場を作り西側を土塁状に盛り、東側に数条の腰郭を配す。この両郭間の尾根は堀切で分断されている。 館に関する史料は無いが館ヶ沢の字名が残り地元に館の伝承が伝わる。地域的には有屋峠出口にあたり1〜2キロ間隔にしなの、矢倉、宮月、樺山の城館があり戦国期に同時機能と判断したい。しかし存続、城主などは不明。 |
野中集落にある鳥居を潜り山中に入ります。 |
道が通っていますのでどんどん進みます。 |
道の先には祠があります。ここから斜面を直登します。 |
しばらく直登すると尾根へたどり着きます。 |
尾根筋を進んでいくと段差の付いた地形が見えてきます。館内へ入ったようです。 |
北側の曲輪。出丸の機能が想定されます。 |
前出の曲輪の東側に5段の腰郭が設けられています。 |
腰郭から見上げています。 |
曲輪の西側には低い土塁があります。 |
土塁の下に帯郭が廻されています。 |
出丸を進むと段差を設けた斜面に行き当たります。櫓の様に利用されたのではないかと考えました。 |
見下ろしたの図。段差が確認出来ると思います。 |
更に先へ進むと堀切を見ることが出来ます。高低差は10m程でしょうか。 |
堀切の堀底から見上げています。 |
堀切の上部から見下ろしています |
堀切を越えて進んで行くと切岸に出くわします。この上に主郭があります。 |
切岸を登り主郭を見上げています。段郭が設けられています。 |
主郭。太平山神社の祠の屋根が奥に見えます。祠は雪の重みでしょうか潰れていました。 |
主郭の下を帯郭が取り巻いています。 |
主郭を取り巻く帯郭の下には小野寺方城館で多用されている横堀と併設された畝状竪堀が設けられています。 数えていませんが資料によると28条だそうです。竪堀の多さでこの方面に防御に注力している事が分かります。 |
畝状竪堀。 |
畝状竪堀の頭上に1〜2人が立てそうな腰郭があります。石がまとめて置かれているように見えます。投石陣地でしょうか。 |
投石陣地から畝状竪堀を見下ろす。畝の間に入った敵兵は横移動を妨げられ投石の標的になってしまいます。 |
主郭から南側へ下ってみると3段の段郭が設けられています。 |
段郭を下っていくとまた畝状竪堀が設けられています。数は少ないですが畝の高さは前出のものと比べても格段に高いです。 写真では2重堀に見えますが堀切と畝状竪堀の複合施設です。畝の背後に竪堀が続いています。 |
畝状竪堀 |
南側尾根は5本の堀切でズタズタに切り込まれています。草井崎城でも連続堀切を見ましたが規模が比べようも無く豪快です。 小野城の三重堀切をも数で凌駕しています。今まで見た小野寺方城館の中では最大規模の連続堀切です。 まずは1本目。堀底が竪堀へ変化しています。 |
2本目 |
3本目 |
4本目 |
5本目。大きすぎてフレームに収まりません。 |