影平館



所在地 湯沢市秋の宮字漆沢
様式 山城
築城年代
落城・廃城
築城者
主要城主
遺構 曲輪・腰郭・堀切・空掘・畝状竪堀・土塁・切岸
おススメ度  

<歴史・概要>
2段も平場を持つ単郭で東側を除いて1〜4条の腰郭がめぐり腰郭から下に15m下った北面には空掘があり竪堀15条がこれにセットされる。
主郭背後の尾根線上には2条の堀切のほか防御施設をもたない。
「雪の出羽路」中村漆沢の条に「古城跡あり」とあり城主などは不明。最上領への間道、街道の分岐点にあり役内川を渡河する要地に近く椛山館浅萩館草井崎城、館堀館の各城館と一体となった機能が想定される。

漆沢集落にある神社。この神社背後の急斜面を直登しました。楽に館跡に至るルートを見つけましたので後半に紹介します。

館西側の尾根。ここを進むと館跡に到達します。

階段状に曲輪が配置されています。

館の前面(西側)に土塁と空掘が設けられています。写真は土塁。

前出の土塁とセットの空掘

土塁、空掘の全景。

主郭。祠が祀られています。

主郭西側の腰郭。

館東側斜面。目立った遺構は見当たりません。

主郭西側の腰郭。

主郭西側を防御する空掘と切岸。畝状竪堀と併せて敷設されています。

空掘と畝状竪堀。
以前に訪れたときに小沢集落の方から「砦には鉄砲で撃ちやすくするために段々が設けてある」と聞きましたが畝状竪堀のことかも知れません。

畝状竪堀。

畝状竪堀を縦に撮ってみました。

主郭背後の尾根。

主郭背後の尾根から主郭方向を見ています。

主郭背後の尾根は浅い堀切があります。
尾根筋は狭いうえ険しい山なので大人数での進攻は難しい為あまりこの方面に注力していないのでしょうか?
館からの撤退時の避難通路なのかも知れません。

帰りは偶然に鉄塔保守の為の作業道を見つけました。楽に下山する事が出来ました。

小沢集落に架かる橋が作業道入り口の目印になります。

作業道入り口付近。漆沢集落の神社からは山を挟んだ反対側所に出てしまいましたが楽です。