松根城



所在地 秋田県湯沢市上院内字松根
様式 山城
築城年代
落城・廃城 天正十一年(1583年)
築城者
主要城主 真崎五郎
遺構 確認できず
おススメ度 ?  

<歴史・概要>
湯沢市松岡に通ずる間道出口西方、南北を深い沢に挟まれた狭い尾根上の標高330m比高130mに位置する。
南北とも急峻な岩の路頭する崖で城館の機能が終了した後に崩壊したと思われ遺構も失われた可能性がある。

<真崎兄弟最後の事>
小野寺の幕下、真崎五郎成方は院内の奥、松根に城郭を構えていた。
松根の住民は真崎五郎を花見に誘い出し酒宴が始まり油断したところを大勢で取り囲み討ち取った。
松根城には弟の鶴若丸が残っていたが一揆の首謀者貝沢外記に率いられた住人が城へ攻め上り、鶴若丸は貝沢外記に討ち取られてしまった。

領主を討ち果たした一揆勢だったが首謀者の貝沢父子・兄弟は雷に打たれ、ある者は山で大木に打たれ他にも狂死する者などが続き一揆から数十年後には松根から人が絶えてしまった。<奥羽永慶軍記>

※現在、住民は居ります。「続雄勝の歴史紀行」によれば江戸時代後期に庄内から高橋氏が来往し村が再開されたとあります。

松根集落。湯沢市松岡から間道が通じています。

この祠のあるところから山へ向かい秋田県中世城館報告書に記載されている地点を目指しました。

途中にテラスがありますが遺構かは判断できません。

ナビを使い城館報告書に記載されている地点に到達しましたが明確な遺構は発見できず。

報告書によれば腰郭や空掘・土塁の遺構の存在が記載されていますが・・・ 

報告書に記載されている通りに崖が崩落しています。