館山館



所在地 秋田県羽後町下仙道字田茂木沢
様式 山城
築城年代
落城・廃城
城主
遺構 曲輪 腰郭 堀切 畝状竪堀
おススメ度

<歴史・概要>
館は南東尾根鞍部に上幅5m、深さ1.5mの2条の堀切を設け、連郭性の平坦面を取り囲む幅5mの腰郭が堀切に連続してほぼ一周する。この腰郭には緩斜面もしくは沢に面する部分で、上幅2mの竪堀が33条造られる。さらに北に連続する郭の東辺には高さ1m上幅1mの土塁状の高まりが見られ、その一部分が途切れる部分が通路であろう。主郭は南端の15×40mの平坦面で主郭直下の堀切に連続する登り道があり大手であろう。
付近には新屋、新屋布の地名があり、館山の伝承が残る。ただこの館に残る資料は見当たらず「雄勝郡郷土史資料」に館山として城主一切不詳であると記載しているのみで、伝承によるものであろう。
下仙道は建治年間以降は基本的に小野寺氏の支配地域であり、「奥羽永慶軍記」の記す仙道右馬助が仙道地域を支配していたかどうか、時期的に小野寺支配当時のものか等は不明である。

館山館遠景

斜面を登ると堀切が現れます。

腰郭が確認できます。沢に面しています。

腰郭は縦横に堀で切られているように見えます

館山館の見所の畝状竪堀。十数条確認出来ます。

だいぶ埋まってしまっているのでしょうが見ごたえがあります。小さな城館ですが重装備です。

畝状竪堀。

畝状竪堀。

堀切も見ごたえがあります。

堀切

堀切

手前に腰郭と奥に曲輪を見ることができます。